No Wheels,No Life

MVXプロアームとかドミネーターとかインターセプターとかスタリオンとか

自転車で四国旅行(4泊5日・すんげー長文)

夏休みを使って四国ツーリングに行ってみました。自転車で。
■8/15
6:00発の新幹線で発つつもりだったのに、起きたら6:30過ぎてる・・・・。
結局7:30発のぞみに乗車。福山乗り換えで在来線で尾道へ到着したのは12時過ぎ。あれれ・・。
近年サイクリストの聖地と言われるしまなみ海道の起点である尾道
イメージ 1
新幹線で輪行してスタートは尾道です。
イメージ 2
まずはフェリーで向島へ。
高見山展望台がオススメとのことで行ってみる。
高さも大したこと無いし。
・・・・と思ったのが運の尽き。
後半は結局自転車押して上がった。
イメージ 13
苦労しただけあって景色は素晴らしかった!
60分掛けて登った割りには降りるの5分だったけど。
でもこの時点でもう15時を過ぎている。やばい。
向島しまなみ海道目指して走る走る。
高速道路の入口から共通なのかと思ったら入り口はさらにそこから6kmほど先とな。
イメージ 20
というわけで橋の入口に着いたのは16:15・・・・・・
本来の目論見では、もう5時間は前にここを通っているはずだった。
この遅れがこの後の旅程全てに影響するとはこの時まだ気づいていなかった。
で、これまた誤解していたんだけどサイクリングロードとしてのしまなみ海道は全部高速道路と並走しているのではなくて、島を結ぶ橋の部分だけが自転車・歩行者・原付が通れる専用道路を併設しているだけであって、橋以外は完全に島の一般道なのね。
さらにサイクリングロードとして走りやすいように坂道はあっても緩やかで、ということはすなわち海岸線が多めになるので、かなり回り道をしているということ。
尾道から今治まで70km以上。
ロードレーサーの人なら3時間ちょいで走り切るということらしいけど・・・。
イメージ 21
本来のタイムスケジュールでは、途中の島の何処かで美味しい昼ごはん!と思っていたのだけど、尾道でラーメン食べたし、そもそもお盆時期だからなのかみかけるお店がコンビニ以外ろくに開いてないという状態なので、基本的に島はどんどん通過することに。
因島の次の生口島を離脱するあたりで日がくれた。
島巡りを楽しむならここらで一泊すべきなんだろうけど、今回の目的は四国なのでしまなみ海道自体は本日中に走破してしまいたかったので日が暮れてもどんどん行きます。
大三島伯方島、大島を通過していよいよ最後の来島海峡大橋へ。
イメージ 22
この橋を渡れば四国!
と言っても実は大三島でもう愛媛県らしいんだけどw
来島海峡大橋を渡り四国入りしたのは21:46。
本来のプランではこの日のうちに今治から輪行して松山まで行って道後温泉で一泊するつもりだった。
が、すでに今治から松山へ行く列車が無かった・・・。
というわけで、今治市内のビジネスホテルで一泊。
自転車は有難いことにホテルの玄関内に停めていいとのこと。

■8/16
ホテルの支配人ご夫妻にも「橋の景色を見てないのはもったいない!」と言われたこともあり朝から来島海峡大橋へ。
イメージ 23
で、橋は半分だけ渡って今治駅まで引き返した。
今治からは松山まで特急しおかぜ、松山から八幡浜までは特急宇和海輪行
で、八幡浜到着は12時過ぎ。ここから佐多岬へ行こうと思っているのだけど、片道50kmくらいある・・・。
地図的には海沿いっぽい道なのかな?と思っていたのが大誤算!
いきなり山道!海どこー!
でひーひー言いながら走っていたが、トンネルでアクシデント発生!
自転車・歩道スペースは反対車線にのみ。といってもかなり狭く自転車ではすれ違うことすら困難なくらい狭い。
このスペースを走っていたところ、壁に近づきすぎてサイドバッグを壁に擦ってしまいその反動で転倒!
肩を強打し、ふくらはぎに擦り傷。自転車は特にダメージは見当たらない。
体の方もそう大したことはないので走り続けることにした。
イメージ 24
が、延々と山道は続く。海まだー?
イメージ 25
やっと海が見えた!でもずーっと山道・・・。
さすがにここらで残りの距離や時間を考えると、現状のコンディションでは走破は不可能と判断して撤退。
この後の目的地に日が暮れる前には辿り着きたいので、北側の海岸線に抜けるルートである伊方原発を通る道で撤収。
ここまでずーっと登ってきたので、ここから先はほとんどが下り。
イメージ 26
山の中の風車を横目に
イメージ 3
原発を通りすぎて・・・・・・
・・・・・・・・
ずーっと海岸沿いなんだけど山の上というルート。
夕やけこやけラインまで降りてやっと海岸を走ることができた。
イメージ 4
思わず、「これだよ!この風景が見たかったんだよ!」って走りながら叫んでしまいました。
でもどんどん夕暮れは迫る。
イメージ 5
その名の通り夕方の眺めは素晴らしいんだけど・・・・時間がっっ
でもお腹すいたから喜多灘駅手前のお店でじゃこカツ食べるとか(ぉ
昼に八幡浜市出てからやっと開いてる店を見つけたのはなんと18時頃。
海沿いだったらなんか美味しい魚食べられるかなとか思ってたのにアテが外れてそもそも店なんてなくて、結局山の中でこんな事もあろうかと朝買っておいたカロリーメイト食ったきりなんだもんよ。
ちょっと補給できたのでさらに海岸線をダッシュ
イメージ 6

イメージ 7
そして日が暮れる頃にやっと着いた!下灘駅!一番海に近いと言われる駅。
19時直前でこんな感じ。これを観たいがために撤退してきたというのも実はある。
無人駅だからガラガラだろうと思ったら実は名所だったらしく結構な人出が。
しかし私は次に来る汽車に乗りたいので、写真撮るのもそこそこに輪行パッキング開始。
無人駅なのをいいことにホームに持ち込んで荷造りしてたら、ようやく荷造り終わったと同時に汽車が入線してきた。ギリギリすぎ!
この日はまた松山まで戻って、道後温泉で一泊。
宿は相部屋で一泊2500円のところ。自転車はそこの庭に停めさせてもらう。
見ると他にも自転車の人もいた。
本当は初日にここまで来るはずだったんだけどね・・・。
チェックインして早速温泉に浸かってきた・・・・。

■8/17
昨日の転倒が今頃効いていたのか、寝床がよくなかったのか朝起きた途端でもう疲れてしんどい感じ。
この日はちょっとまったりすることにして道後と松山をすこしのんびりしてから輪行でうどん県高松市に行こうかなと計画。
イメージ 8
後温泉本館。この佇まいはいいね!でも周りがあんまし合ってない気がするんだけど・・・。
松山市内に移動し、松山城を見て見ることに。
イメージ 9
これまた市内のどまんなかに城山があるという佇まいがすげー。
てか城山を中心に栄えた城下町なんだろうな。
イメージ 10
そして愛媛県といえばやはりこうかなと。
イメージ 11
あと松山市内は路面電車が走ってるんだけど、個人的に萌えた光景。踏切で電車を待つ路面電車

そして松山からは特急しおかぜで輪行。一路高松へ!
・・・・と思ったんだけど、ここで急遽高知に行く事に。
帰りのルートを考えると遠い方から攻めたほうがいいかなと思ったわけです。
てなわけで多度津から特急南風に乗り換えて高知へ。
それにしても予讃線の特急は乗り心地よかったけど、土讃線の特急は結構酷い。
揺れすぎて飲み物口にするのもタイミング厳しい。
高知着いた時は軽く乗り物酔いしかかってました。
駅前はあんま大したことなかったのでまずはりまや橋へ行ってみた。
イメージ 12
有名な橋のわりにあんま大したこと無い。「日本三大がっかり」とか言われるらしいw
そもそも全く期待してなかったのでがっかりはなかったんだけど。
かつおのたたき。
はりまや橋近くの商店街のお店で食べられるっぽかったので入ってみた。

塩としょうゆと薬味色々で頂く。
んー・・・・・感動するほど美味しくはなかった。
そして致命的にご飯が不味かった(TT)
ラストオーダー直前に入っちゃったからかな。そもそも店がハズレだったかな。
宿探すついでに市内を走ってたら、もっと美味そうな感じの店を見つけたのではりまや橋よりこっちのほうががっかりだった。
市内のビジネスホテルに宿泊。ここも玄関内に自転車停めさせてもらえた。

■8/18
朝からまず桂浜を目指す。市内から10kmほどとのこと。
イメージ 14
桂浜公園は駐車場より中には自転車入れられないので手前の海岸で写真撮った。
ゆずソフトがうまかったよ!(それか)
で、海岸線を東へ向かい、途中から土佐くろしお鉄道輪行、終点から室戸岬を目指し、さらに輪行して徳島を目指すというプラン。
イメージ 15
途中の高知龍馬空港の横で一枚。
田んぼのど真ん中から飛行機が見えるというシチュエーション。
土佐くろしお鉄道の赤岡駅から輪行。ここから終点の奈半利駅まで行く。
奈半利到着は15時ちょい前。
駅の横の物産館で食べ物を入手、自転車を組み立てていると物産館のおっちゃんに何処まで行くのかを訊かれる。
プランを告げると、室戸岬からのバスの最終時間を教えてくれた。
奈半利から室戸岬まではおよそ30kmほど。
この道はアップダウンも少なく、概ね25km/hペースで走り続けられる。
イメージ 16

イメージ 17
なんだかんだで2時間掛からず室戸岬へ到着。
よし、これなら甲浦からの列車も間に合うな。
そもそも教えてもらったバスの時間はあと1時間半も後の話なので、待ってられないというのもあって走ることに。
目標は甲浦駅20:15発の列車。これに乗れば今日中に徳島までたどり着ける。着いたら徳島ラーメン食おう!
で、室戸岬からの道もこれまたアップダウンはあまりない快適な道。良いペース!
・・・・が、日が暮れる頃夕闇に紛れて黒雲が立ち込める。
そして土砂降りの雨と共に日暮れを迎えた。
この瞬間、計画は破綻した。
停車して荷物にレインカバーを掛け、カッパを着込む。
しかしもうこの天気では速度を維持できない。
前述のヘッドライトが低速でもかなり明るいのが救いではあるが。
こんな雨でも視認性・被視認性とも素晴らしい。
ドロヨケもこの雨では素晴らしい効果を発揮している。
が、致命的なことにナビはレインカバーの中に仕舞ったため、甲浦駅の所在を見落とした。
仕方なく行き先を海部駅に変更。
到着する頃にはもう終電が出た後だった。
イメージ 18
もう列車は走っていないので時間はあまり気にしない。
が、牟岐駅まであと1kmくらいというところでタイヤがパンクしたことに気づく。
そのちょっと前から挙動がおかしかったのだが。
ああ、来るべきものが来たかと修理道具を出・・・・あれ、ない。
サイドバッグにカッパと一緒に入っていたはずのツールバッグが見当たらない。
思い当たるフシといえばカッパを出した時だ。
突然の大雨で慌てて出したので、その時にバッグから落としたのかもしれない。
もう暗闇だったのでわからなかった。
いずれにせよ、治すことが出来ないのでここで終了だ。
幸い牟岐駅まではすぐだったので、自転車を押して到着。
翌朝の始発で輪行して帰ろうと決め、荷造りをして駅の軒下で寝袋を使用した。
この旅で絶対使わないだろう、無駄な荷物だろうと思っていた寝袋を使うことになろうとは。

室戸岬からのバスを待ってたほうが良かったのだろうか?
ただそのバスに乗って徳島行きに間に合ったかどうかはわからない。

■8/19
イメージ 19
牟岐駅は夜明けと同時に明かりがつき、始発で徳島へ。
時間がかなり早いし食欲も朝からそんなにはないので徳島ラーメンは諦めた。
そしてうどん県はとうとう未踏の地のまま徳島発岡山行の特急で四国を去ることに。
さぬきうどん、食べたかったなぁ・・・・。
岡山から新幹線に乗り、14時過ぎに東京へ戻ってきた。
こうして夏休みの旅行は終了した。

■反省点
・自転車では移動メインとなってしまう距離だったが、観光や食事などを考えると、全く時間の余裕が無かった。
・地方の列車は最終早いぞ。なんどアテが外れたことか・・・。
・初日の遅れが最期まで響いた。もし初日に道後温泉まで辿りつけていたら、おそらく二日目の夜にはうどん県入りしていたはず。その後の旅程も違ったものになっていただろう。
・トンネルは車道を走るべきだった。あの歩道幅では押す以外選択すべきではない。
・スパっと旅程を切り捨てる勇気も必要
輪行は駅での準備に時間がかかりすぎる。自転車単体ならそうでもないが今回のように荷物が多量だとそのパッキングにもかなり手間をくう。
・もっと現地のもの食べよう。結局この5日間で現地ならではの食事ってトータル3食だけだった。しかも感動するほど美味しい物に全くありつけてない・・・・。

もし今後、また四国に行く機会があるとしたら、エンジン付きで行きますww